文章の読解過程にて、
まず本文にアンダーラインを引くことを徹底して指導しています。
しかし、初めての生徒はなかなか実行しにくいものです。
どこに引けば良いのか見当がつかないからです。
最初は的外れな場所でも全く構いません。
とにかく「線を引く」ことだけが目的です。
「大事だな」と思った箇所、「分からないな」と思った箇所、その他気になった所。
どんな理由でも良いので、自分なりに引いてみること。
算数の問題を解く時、筆算等で鉛筆は動いています。
国語でも同様に鉛筆を動かすのです。
文章に対してこちら側から「働きかける」ことが大切です。
ただ活字を読んでいるだけの状態ではいけません。
「線を引く」という目的を持ちながら読むと、自然と内容把握に意識が向かいます。
目だけで追う「受け身の読み方」ではなく、積極的に文章に中に入り込む。
アンダーラインを引くことによって、それを習慣付けるのです。
授業では具体的な例を示しています。
また、生徒が引いたアンダーラインを元に、対話を通して文章内容を深く掘り下げていきます。
習慣化すると徐々に的確な場所に引く技術が得られます。
少々難解な文章でも、整理しながら把握できるようになります。