立体図形の苦手克服には、作図のトレーニングが効果的です。
まず、問題に描かれている図をそのまま写すことから始めます。
テストのとき等は問題に書き込む場合が多いこともあり、いちいち描くのは面倒と感じてしまうでしょう。
しかし、描くことによって得るものはとても大きいのです。
ココとココは平行に描く、するとこの線とこの線はこの角度で交わる…
等、描く過程で気付くことが沢山あります。
それが図形を「読み取る」第一歩なのです。
フリーハンドで直線や円をキレイに描くコツ、伝授します。
慣れると次第に苦にならなくなります。
次の段階では、立体図形のある一面のみ取り出して描きます。
展開図、見取り図等、問題を解くために必要となる図を描くのです。
これによって「空間をイメージする力」が養われます。
立体の構造を掴む訓練が自然と行われているのです。
さらに、一つの方向から見たらどうなるか、切断面はどうなるか、といったことを考える。
そしてその図を描いてみる。
問題によっては難しいものもありますが、立体認識のレベルはかなり向上します。
必要と思われる図を自ら判断する。
それを描き出す。
それができるようになれば、かなり難しい問題にも対応できます。
計算問題で筆算を行うこと、それと同じ感覚で図を描いてみて下さい。
作図は、手を使って立体を把握する作業なのです。
作図の上達は幾何の発想力を一段と向上させます。
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